2005年05月16日最終位置

2005年05月16日の旅日記

「最期に教わった事」

怖かった。
今、この瞬間が「来るべきとき」なのかと認めるのが怖かった。

苦しみのピークを越え、静かに息をする”だけ”のその体はまだ温かい。

手を握るが既に反応もない。ただ息をしているだけ、、、

瞼は力なく少しだけ開いている。
すでに眼球の動きは無い。

「耳は最期まで聞こえている」そうだ

ひたすら謝り、ひたすら感謝の言葉をかけ続けた。
その声をかけ続けることで「延命」できると信じて、、、

しかしその呼吸は次第に弱くなる、、、

弱くなる、、、

心拍数の変化の波が次第に0の方へ近づいていく。
0になった後また少しだけ回復するが徐々に弱く、弱くなる、、、

目を背けてはいけない。
いろんな事を教えてくれた親父が最期に

「死」とはこういうものだ

ということを目の前で見せてくれたのだから。

病室には0を示す心電図の音が響いていた、、、