2003年冬。カウンターの向こう側でビール片手にレジを待ってたあの時のあの女の子がこの先1年以上も一緒に苦楽を共にする事になるとは、、、
出会ってから今日まで。ほとんど四六時中一緒に居た旅のパートナー美幸ちゃん。今日、それぞれを待つ場所へ互いに背を向けて走り出すことになった・・・
「最後だし!1時間だけ行こう!」
8時前の起床。もう滑ることは無いだろうと、ボード関連のものを殆どしまいこんでいた二人は、余りの快晴ぶりにガマンできず滑りを決行!バタバタで準備をして最後の滑りを楽しんだ・・・
”部屋の皆さんアリガトウ!!”
滑りを終えたワシらは大急ぎで部屋を片付けなんとか一区切り。部屋を出たところで、記念撮影をしたワシと美幸ちゃんは、ずしりと重くなったそれぞれの車を出した。時間は既に午後1時をまわっていた・・・
(´ー`)「結局ここになっちまったな、、、」
昼飯を食おうと2台で向かった先は「ガスト」。最後くらいいつもと変わったモン食おうよみたいな話も出たが、なんというか、最後だからこそ今まで一緒に過ごしてきたん「日常」を脳裏に焼き付けたかったのだろう。
「じゃ、これとこれで、、、」
「はい。かしこまりました、、、」
いつものメニューをオーダーし、それが運ばれるまでスープバーを飲みまくる普段と変わらない食べ方をした・・・
「もっかいやろ!モッカイ!」
「よっしゃ!もっかいな!」
ガストのテーブル席には液晶パネルが設置されていて、占いやゲームなんかができるようになっている。普段、ワシが「やりたい!」と言っては「モッタイネェダロガ!」と斬っていたミユキちゃんだが、今日は違う。何だかんだで3,4回はやってたかな、、、ここを出るといよいよお別れだと分かってるからだろうか・・・
「じゃ、いこっか(´ー`)」
「ん、、(´ー`)」
無常に時計の針は進み、16時を目前としていた。刹那、胸が締め付けられ苦しさで涙が出そうになる。こらえるワシは深呼吸で誤魔化しガストを出た・・・
「いかん、山が写っとらん!」
ガストの向かい側。ジャスコ駐車場で最後の記念撮影をしようとお互いのカメラを手に車を降りる。ワシはめったに使わない三脚を取り出しカメラをセットし、撮影開始、、、
「んー、イマイチ^^;」
今日のワシの髪型「ネタか!?」と思える程のオモシロヘアー。何度とってもキチンと撮れないので、一回髪をグシャグシャにする。
「うん。いいんじゃない?マシんなったよ」
美幸ちゃんの「許し」を得て、最後の一枚を撮影する。
「わらってな。」
「うん。」
・・・
「それじゃあ」
これまで、旅の途中でお世話になった皆さんには、お別れの際に正面に立ってきちんと握手し、その握られた手を拝むようにして「有難うございました」とお礼するのがワシの「お別れの儀式」になっていた。
そして今、目の前に立っているのは美幸ちゃん、、、ずっと助手席で一緒に笑っていたあの「美幸ちゃん」が立っているのだ、、、
手を出すワシ。
いよいよ最後だ。
加速度的に胸が鳴る、、、両手で硬く美幸ちゃんの手を握ったワシは歪みそうになる顔を隠すように前にかがみ声を絞り出した。
「 ア リ ガ ト 、、、」
キチンと言い切れないままのどが詰まってしまい、、、伏せた顔を上げることができず、しばらくそのままになってしまった・・・
「じゃ、、」
「うん、、」
落ちそうになる涙をこらえつつ、やっと出た一言。何を強がっているのか、、、言葉少なく車に乗り込んでしまったワシは自身の行動を悔いた。もっと話したかったのに、、、。ワシの行動に同調する形で美幸ちゃんも車に乗り込んでしまった・・・
「アリガトウ!!」
オリンピック道路を左折するワシ、美幸ちゃんは右折できるタイミングを待っていた。ワシは、対向車から見られても構わず大声で叫び窓から手を振った。
そしてミラー越しに美幸ちゃんが右折することを確認したその直後、、、
「!!」
あの恥かしがりやの美幸ちゃんが対向車を気にせずワシと同じように小さな腕を出して力いっぱい振ってる!!ワシはその感激をさらに大きく手を振る事で伝えた
そして、下り坂で少しずつ車が沈み、その手までも見えなくなった瞬間、、、
グシャグシャの目から大量の涙が流れ出た・・・
5月から出発した二人旅。思えば、あっという間の10ヶ月だった。
「アリガトウ。ありがとう!美幸ちゃん」
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1枚目:最後の滑りを終えた直後
2枚目:残りの荷物を整理
3枚目:部屋を出る
4枚目:最後の2ショット。楽しかったよ!
5枚目:北アルプスがキレイだ
6枚目:晩は埼玉の齊藤サンと